みずいろの世界(紺野藍の文章)

紺野藍の文章です。主に短歌

文章

青松輝「4」にいちばん似合うペンが決定しました

青松さんの『4』、装丁も内容もすごくかっこよくて、読むときに自然と息をひそめてしまう歌集だった。 1冊通して読んでいるときもすごくいいんだけど、普段の生活のなかで歌集の中の1首が頭にあらわれて、結晶みたくカチッとはまる瞬間がたびたびある。 …

『多脚』を読みました

『多脚』を読んでいたらいっしょに住んでいる黒いねこがそばにやってきて、「すごく素敵なみための本!」と言った。 黒ねこの言うとおり、『多脚』は真四角で、表紙の『多脚』の文字は魚の濡れたうろこみたいに光って、小口は蛍光オレンジのイカした本だ(中…

映像的な短歌とは何か(越冬隊vol.2 『Walk Along』奥村鼓太郎)

〈『Walk Along』奥村鼓太郎を読んだ〉 越冬隊vol.2(2022年2月19日〜25日にかけてネットプリントにて配信)、奥村鼓太郎さんの『Walk Along』を読んで、すごく映像的な短歌で連作だなあと思った。 しばらくして、映像的な短歌(と連作)ってなんだろ?と思…